〜第三章〜

背の高いのっぽ兵士が低い声でザックにこう言った。

のっぽ兵士『ザック王子殿、股を広げてください』

のっぽ兵士はザックの顔をじっと見ながら言った。

のっぽ兵士『足に力をいれて。』

ザック『こうでいいのかな?』

ザックの足はプルプル震えてる。

のっぽ兵士はうなずいた。

のっぽ兵士『うむ、いいですよ。その次は剣をぎゅっとしっかり持ち、真ん中に剣を持ってくるのです』

のっぽ兵士はそのポーズを構えた。

のっぽ兵士『こんな感じのポーズでいいんです。』

ザックは聞いた。

ザック『これでいいのか?』

のっぽ『う・・うむいいでしょうそれで集中して、切るのです。』

のっぽ兵士はわら人形に向かっておもいきり斬りつけた。

のっぽ兵士『おらー』

わら人形は『ザクッ』といい音が鳴って斬れた。

ザックは驚くように言った。

ザック『おお、凄い・・』 ひ 実はこののっぽ兵士は、兵士の中でも剣術が上手いのである。

のっぽ兵士『ほら、王子もやってみなさい』

ザック『おらーおらー』 ひ ザック『上手く斬れない。途中で止まってしまう。』

ザックはため息を付いた。

その後二人で特訓をはじめた。

練習場でザックのオラーという声が響き渡る・・・



 一週間後

あいかわらずのっぽ兵士は低い声でこう言った。

のっぽ兵士『王子、剣を使いこなせるようになりましたね!まことにうれしいでございます。』

ザック『よっしゃあ!!』

ザックは一段と剣を高く振り上げた。

そして、うれしさのあまり、練習場の周りでスキップしてる。

のっぽ兵士『しかし、王子盾は使いこなせるのでしょうか?』

ザックはあわてて言った。

ザック『い・・・いやまだやってない・・・』

のっぽ兵士は厳しくこう言った。

のっぽ兵士『だったら今から練習だぁ!』

      五日後

ザックは汗まみれになってた。

のっぽ兵士『よし、これでちゃんと旅に出れるぞ!王子頑張って下さい!無事に帰ってきてください!』

ザック『ああ、分かったハーゴンを倒しに行きます!!』

二人は、がっしりと握手をした。

ザック『ありがとう、おまえのおかげで剣と盾が使えるようになった!』

のっぽ兵士は微笑んだ。

ザックは急いで道具屋に行き、薬草を買った。

ポケットに無理やり詰め込んだ。

ザックは急いでダビン王の所へ向かった。

ザック『父、旅の準備ができました。』

ダビン『よし、あとは町の人に挨拶をちゃんとするんだぞ』

ザック『では挨拶しに行ってきます。』

          【続く】