俺の名は、はぐりん。

素早さと硬さが自慢だぜ!

俺たちメタル系は人間たちのターゲットになっているんだ。

俺もそのなかの一匹ということになる。

でもいつも人間から背中を魅して逃げるのは嫌だ。

俺だって魔物だ、戦う。人間と戦う!

とはぐりんは自分に誓った。

・・ん!?

後ろから足音が聞こえる。人間だ。

あいつら目が輝いている。欲に満ちている。

俺はたたかうんだ!

しかし戦う知識がよく分からない俺にはまずどうすれば

よいのか。

そのとき自然に口から呪文を発した。

「ギ・・ラ」

なんだこれは、ターバンをまいた人間が燃えている。今のうちに攻撃だ!

しかし、その時ターバンを巻いた人間が力精一杯に剣をふった。

-会心の一撃・・!

強い・・俺がやられた・・・

人間とはこんなに強いとは思っていなかった・・

人間といれば強くなれるのか・・!どうなんだ!

どうか俺を仲間にしてくれないか・・・!

はぐりんはかたずをのんだ。

「いいぞ仲間にしてやるぞ!」

なんだこれは嬉しさのあまりに目から液体が・・そうか涙か・・

俺はもうそこらへんのメタル系とは違う。

なぜならば・・



俺はもう逃げないからだ・・。

          【完】